世界のワイン

デパート，リカーショップ，スーパーマーケットにはたくさんの種類のワインが並んでいます．日本でもワインを飲む人が増えてきましたが，これから親しんでみようかという方は，店頭に並ぶ何十種類ものワインから何を選べば良いか迷ってしまうかもしれません．ぴったりのワインを選ぶ参考のために，あまり専門的にならずに簡単に紹介したと思います．

目次

1．ワイン生産国

2．ワイン生産量

3．ワインのヴィンテージと気候温暖化

4．フランスワイン

1．ワイン生産国

ワイン生産量別に色分けしています．水色の国は，下の表に出ていなくてもある程度の量のワインが生産されている国です．極少量しか生産されていない国（パラグアイなど）は塗っていません．

2．世界の国々のワイン生産量　（2002年．単位千t）

伝統的なワイン生産国はフランス，イタリア，スペイン，ポルトガルなどヨーロッパの国々で，現在でも品質・生産量ともに世界のワインをリードしています．20世紀後半になると，アメリカ，アルゼンチン，チリ，オーストラリア，南アフリカなどの国々での生産が盛んになってきました．量だけではなく，アメリカ，チリの一部のワイナリーなどのように，フランスの高級ワインに匹敵する品質のワインも生産されています．これらの国々のワインはヨーロッパの同品質のワインに比べ割安感があるので，日本でも人気になっています．最近では中国の生産が著しく伸びています．日本では，山梨県を中心に生産されていますが，日本全体の生産量は13万リットルで，需要をまかなえる量ではありません．一方品質の面では，ヨーロッパのワインにひけをとらないものも生産されるようになってきました．

フランス	5200	ギリシャ	500
イタリア	4460	ルーマニア	500
スペイン	3444	ハンガリー	380
アメリカ	2540	ロシア	343
オーストラリア	1220	ブラジル	320
アルゼンチン	1215	オーストリア	260
中国	1080	クロアチア	220
ドイツ	1018	モルドバ	210
南アフリカ	761	ブルガリア	200
ポルトガル	627	ウズベキスタン	188
チリ	575	世界計	26787

国連食料農業機関（FAO)の資料による．